「趣味は読書」と言いたいぶろぐ

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【前編】 投資家になるためには? 投資で一番大切な20の教え (1~7)

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 今回読ませていただいた本はこちら⇒⇒⇒

 投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識

 

最初に言っておきますが、今回の本は初心者には少し難しそうでした。。

しかし深く考えず、心構えを学びたいという方は読んで見てください。

(知識を付けてから戻ってくるのもアリ!!)

「投資というアートには、あまり知られていない特性がある。大して努力もせず、能力にも恵まれていない素人の投資家が、大儲けとはいかないまでも、まずまずの利益をあげられることだ。だが、その容易に達する水準からさらに上を目指すには、高い応用力と一片以上の英知が必要である。」

       ————ベンジャミン・グレアム『賢明なる投資家』

 

 

1.二次的思考をめぐらす

一時的思考とは、単純で底が浅く、誰にでもできること。

二次的思考とは、奥が深く、複雑で入り組んでいる。

「この企業の見通しは良好だから、株価は上がる」という単純な思考ではなく、「今後どのような範囲の出来事が起こりうるか、その中で実際に起きると思うのはどれか、その予想が当たる可能性はどれくらいか?」など二次的思考をするには非常に多くのことを頭に入れなければいけない。二次的思考はすぐにできることではないし、できる人の方がかなり少ない。日ごろからの修行が必要となる。

 

2.市場の効率性を理解する

効率的な市場というのは

  • 研究熱心な投資家が数多く存在する
  • その投資家たちは知的かつ熱心で、客観的な目を持ち、意欲的で十分なスキルを持ち合わせている
  • 全ての人は利用可能な情報をほぼ同等に入手できる
  • 全ての人は自由にあらゆる資産を買ったり、売ったり、空売りすることができる

という前提条件を根底になりたつ。しかしこれらの条件を完全に満たす完全に効率的な市場は実際には存在しないといえる。つまり市場には効率的な部分と非効率的な部分が必ず存在している。そして非効率的な市場こそが差をつける、二次的思考が必要とされる場である。

非効率的な市場というのは字の通り効率的な市場の逆だと考えられる。つまりは 

  • 研究熱心な投資家が目を付けていない
  • カモが紛れ込んでいる
  • 利用可能な情報は限られており少ない

 ということだ。この不安定な市場で洞察力を使い、二次的思考をめぐらせ、モノの真価を見極めることができるようになれば「市場に勝てる」のだ

 

3.バリュー投資を行う

要は「本質的価値を下回る価格で買い、上回る価格で売れ」ということだ。これは「将来的に価値が上がるから安いうちに買っておこう」という考えとは少しずれている。何がずれているのかというと将来的な価値を重視するのか現在の価値を重視するのかという点である。「現在の価値からからして安いから買おう」というのがバリュー投資だ。本質的価値を正しく推計することが投資の出発点として欠かせないプロセスである。

 

4.価格と価値の関係性に目を向ける

バリュー投資の有効性を確信するようになり、ある株式かその他の資産について本質的価値を推計することができるようになったとしよう。だがそれで終わりではない。どのような行動をとるべきか知るために、その資産の価格が本格的価値に対してどの程度の水準にあるかに注目しなければならない。本質的価値と価格の間に健全な関係を築くことが、投資を成功させるうえでカギとなる。

 

5.リスクを理解する
 

リスクの項は内容が多すぎるため自分で調べるなり、本を買って実際読むなりして下さい。

ここで理解しやすい部分を抜粋して紹介します。)

 投資を一言で表すなら「未来に対処すること」である。未来のことが確実にわかる者などいないから、リスクは避けられない。つまり、リスクに対処することが、投資における一つの必須条件である。

リスクとは将来生じる結果、そして好ましくない結果が生じた場合に損失が発生する確率についての不確かさを意味する。当然これは最小限に抑えるべきものである。「ハイリスクハイリターン」という言葉があるが、この仕組みをリターンの源として考えるのはありえない。リスクを取るなという意味ではなく、それを主軸に考えてはいけないということだ。それはもはやギャンブルである。投資家はギャンブラーであってはならない。

 

6.リスクを認識する

投資ですばらしい成果をあげるには、リターンを生み出すことと、リスクをコントロールすることの両方が必要だ。そして、リスクをコントロールするためには、まずそれを認識することが絶対的な必要条件となる。

リスクの認識は多くの場合、投資家が過度に楽観的でリスクをないがしろにしており、その結果として、ある資産を高すぎる価格で買っていると気づくところから始まる。高リスクは主として高い価格とともに訪れる。リスクが生じる主因の一つは、「リスクが低い」、場合によっては「リスクが全く無くなった」という思い込みである。こうした思い込みが価格を押し上げ、期待リターンが低い状況であるにも関わらず、投資家をリスクの高い行動へと駆り立てるのだ。

 

7.リスクをコントロールする

 優れた投資家はリターンを生み出す能力と少なくとも同じくらい、リスクをコントロールする能力を持っているという点で卓越している。通常、高いリスクを取り、高いリターンを得る人が注目を浴びる。しかし優れた投資家というのは獲得するリターンに相応する水準よりも低いリスクをとる。つまり「低リスク中リターン」「中リスク高リターン」だ。長期的に投資に成功するための道は、やみくもにリスクをとることではなく、リスクをコントロールすることにある。キャリア全体を通して見た場合、ほとんどの投資家の成否は損を出した投資の数とその損失の規模で決まる。巧みなリスクコントロールこそが優れた投資家のしるしなのだ。

 

 


最後に

長文読んでいただきありがとうございました。

つづきは9月中旬にはあげれたらと思います。記事の更新に関してはSNSで必ず発信するので、よろしければこのブログ、TwitterInstagramの登録、フォローお願いします。